理事長・松田氏にとって「アスペルガー」とは何なのか

2013年初頭、不登校情報センターのウェブサイト・トップページが一新されました。
そして、そこに書かれている理事長・松田武己氏の「挨拶文」の内容も大幅に変わりました。
以前の挨拶文には「2013年版」には無い重要な記述がありました。
引用すると

発達障害に意図的に関わるようになったのは、この6年ぐらいです。それまでに不登校、引きこもりとして対応した人に少なからず含まれていました。
松田武己は診断を受けたわけではありませんが、学習や当事者の様子を聞くうちに自身がアスペルガースペクトラムのどこかに属することが分かりました。
相談活動や他の取り組みに自分が半ば当事者であるのが役立つ経験もあります。
診断を受けていないけれども、仕事につき、社会的な活動をしている人は少なからずいます。

という部分です。

いわば、理事長・松田武己氏のカミングアウトの部分です。
「診断を受けたわけではありませんが」と書いているものの、これだけ熱っぽく、しかも一番目立つトップページに書かれている以上、松田本人としてはカミングアウトと同等の意識でいたのでしょう。

しかし、これが2013年1月に更新された挨拶文からは、すっぽり抜け落ちています。
トップページ以外にも、自身のアスペルガー的傾向について折に触れて書いてきた松田理事長が、何故こうもうあっさりと、挨拶文から自身の拘っている部分を末梢したのでしょうか。

トップページの挨拶文の末尾には、著した年月が記されています。記憶によれば、むこう数年間は、毎年書き換えられてきたように思います。理事長・松田氏に言わせれば、「この挨拶文は毎年変わるものだから」という事になるのでしょうが、松田氏にとって自身のアスペルガー的傾向は、1年単位のスローガン程度に軽いものなのでしょうか。あるいは、たった1年で(自称とはいえ)アスペルガーが治ってしまったのでしょうか? それまで自身のアスペルガー的傾向を「売り」にしてきた理事長・松田氏にとって、この潔すぎる転換は一体何を意味するのでしょうか。

思い当たる点があります。
2012年12月14日にアメリカで起きたサンディフィック小学校銃乱射事件です。26人の死者を出したこの事件の犯人は、後に発達障害アスペルガーだったという報道がなされています。この事件をきっかけに、日本でもそれまで(少なくとも表向きは)同情・理解ありきだった発達障害アスペルガーに対してネガティブなイメージが広まったと言えるでしょう。
理事長・松田氏はこの情勢(トレンド)を読み、不登校情報センターのトップページの挨拶文を変えたのではないか、と考えます。

診断を受けていない不登校情報センター理事長・松田氏とは違って、診断を受けた本物のアスペルガー発達障害の方々は、銃乱射事件に関係なく、悩み続けています。それを尻目に、自身と団体の宣伝のために軽々しくアスペルガーを名乗った不登校情報センター理事長・松田氏。自身と団体の宣伝のためなら、なりふり構わず手段を選ばない。世間がアスペルガーに理解・同情すれば「はいはいはーい! 私もアスペルガーです!」としゃしゃり出て注目を浴びようとし、世間がアスペルガーに冷たくなったら「私は診断は受けていないけれどもアスペルガー」との見解を隠す。本当に自分にアスペルガーの自覚があり、支援者の自覚があるならば、こういうアスペルガーにとって厳しいときこそ、彼らを擁護すべきでしょう。しかし、そんな事は全くしない、誠実・真摯さとは真っ向に逆な日和見主義。その本性が露呈した一件と言えるでしょう。